アルボプンクタータオオイナズマ(Lexias albopunctata albopunctata)♀吸汁      
@閉翅

 ♂を撮影した翌日、ホーチミンに戻る車は午後2時過ぎに予約しており、ジャングル内で粘れる時間もあと僅か。その時、奇跡的に登場してくれたのが、この♀でした。暗いジャングル内に紛れるような地味な配色の♂に比較して、図鑑で何度も確認した♀は淡いブルーの斑点が翅一面に散りばめられているのです(画像A)。最初は林道上の高さ約40cmを音もなく滑空してきて、足が釘付けになりました。その姿を見失ってガッカリした数分後、今度はパイナップルトラップで静かに吸汁しているのを見つけた時の心臓の鼓動は今も記憶に残っています。図鑑で何度も拝んだその姿は想像通りに貫禄がありました。90mmマクロでの撮影は逃げられるのが怖くて避けましたが、そんな心配をよそに、♀はほどなくジャングル内に消えました。次回、チャンスがあれば、是非とも飛翔を狙いたい対象です。 画像@は裏面で、薄い地色に表の斑紋が透ける配色は、国内のオオムラサキを連想させるものです。

〔分布〕
インドシナおよび中国西部。

撮影年月日(Date) 3/May/’07    @13:09   A13:11
撮影地(Locality) Cat Tien National Park(Alt.200m),Lam Dong,
South-Vietnam
撮影データ(Photo data)

共通データ:D70S-VR84@400mm, ISO=500, WB晴天、
F7.1、内蔵ストロボ
@1/125    A1/200

     
タテハチョウ科に戻る     南ベトナムの蝶トップに戻る 
A開翅