この絵はグヌンムル公園内ではなく、サバ州・コタキナバル市内で撮影したものです。ストップオーバーで宿泊した同市内を朝方散歩した際、運河（はっきり言ってドブ川状態）の脇で発見しました。管理人がボルネオ産シジミチョウ・セセリチョウ科を調査する時のバイブルとして使用している、「ボルネオの蝶、Vol.2（大塚一寿編）」では、本種は未掲載。セセリチョウ科担当著者の丸山清氏が執筆されたのは1990年。当時、本種は土着種として認識されていなかったのか？あるいは人為移入種扱いで同書に掲載することを見送ったのかは、定かではありません。鑑賞用ヤシ類に付着して東南アジア圏全てに移動可能な種ですから、1990年以前に既にボルネオ島に存在していたとしても不思議ではありません。

分布：　インド、北西ヒマラヤ、スリランカ、インドシナ半島、海南島〜中国・日本（九州南部）。スンダランド全域に分布するのかは情報不足。