カギバアゲハ(Meandrusa payeni brunei)
棚からぼたもち・・・の諺がありますが、滞在3日目の3月11日、とんでもない「ぼたもち」が出現しました。この日の午後はいつもと違うルートを探索してみようと思い、Papilioが吸蜜しそうな木本の前で待機しておりました。すると、突然茶色の大型蝶が出現。最初はチャイロフタオ（Charaxes bernardus）か、チャイロタテハ(Vindula sp.)かと思いましたが、両タテハが吸蜜に来るはずはありません。「ひょっとして・・・」と思ってファインダーを覗いた途端、体中からアドレナリンが猛烈に湧きだしました。「うひゃ～、カギバだぁ！」図鑑で夢見ていたカギバが突然出現し、その後は完全に興奮状態でシャッター押しまくり状況が続きました。丁度、10年前に初めてアカエリに出会った時と同じ状況でした。最初に♀（写真①）が出現し、その後、♂（同②）が求愛がてらやって来て、約6分間。夢のような一瞬が過ぎていきましたが、やはり興奮のあまり、ピンボケ、露出設定ミスの連続でした。まぁ、落ち着いて撮れと言われても無理でしたね。また出会えるかどうかわからない、偶に万馬券に当たる・・・。これだから海外遠征は止められないのです。
分布： 北インド・ヒマラヤ～スンダランド。
共通データ：D7K-34(トリミング),ISO=400, F=10、外部ストロボ
①1/400,-1.0EV ②1/320、-0.7EV
