よく似た斑紋を持つルリマダラ類にあって、最も特徴的な斑紋を持つ種類で、ルリマダラ類同定の素人である管理人でも楽に同定できるのが、本種です。前翅にある特大の白紋が和名の由来で、飛翔中はとにかく、この白紋が目立ちます。その特徴的な白紋を真似た擬態種が東南アジアには多く棲んでいて、例えば国内でも観察できるメスアカムラサキ(Hypolimnas misippus)♂とか、東南アジアに広く分布するエグリゴマダラ(Euripus nyctelius)♀がその典型例と言えましょう。しかし、本種は相当に敏感なマダラでして、この公園でも結構な個体数がいるものの、吸水シーンに接近すると、すぐに飛ばれてしまいます。結局90mmマクロではまともな画像が撮れず、400mmズームで何とかものにできました（画像�@）。

〔分布〕シッキム・ミャンマー・インドシナ〜スンダランド

　その飛翔は緩やかで、その表翅の斑紋特徴を写しこむこともできました（画像�A）。