スギタニルリシジミ （Celastrina suginanii sugitanii ） ♂吸水  |
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| ①兵庫県産 | |||
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春先、渓流沿いの水場に集う渋いブルーのシジミです。撮影してから気が付きましたが、相当に体毛が濃いシジミです（写真①）。春先、彼らの住処である山間部では、夜間は相当に冷え込むはずで、翅面の暗い配色で太陽光の吸収を効率化し、体毛を増やして胴体周辺の断熱層を形成し、体温の低下を防ぐ。。。恐らく年一化、それも春先に出現する分化の過程で形成された形質なのでしょう。また、写真①の腹端に注目してください。小さな水滴が見えると思います。これは吸水した水分を腹端から排出した「ポンピング行動」です。アゲハではよく観察されるこの行動、管理人はシジミチョウでは初体験です。一方、写真②は銀塩で撮影した岩手県の個体。裏面の地色は兵庫県産とは、かなり異なります。
なお、このシジミの食樹としてはトチノキが有名で、写真①を撮影した香美町もトチノキの実を砕いて作る「栃餅」が名産。撮影に疲れた後で、ちょっと苦味の残る餅を頬張るのも、管理人の楽しみの一つになっています。
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| ②岩手県産 | |||
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撮影年月日(Date) | ①30/May/'06、②5/May/’01 | |
| 撮影地（Locality） | ①兵庫県香美町：標高600m(Kami,Hyogo) ②岩手県和賀郡：標高300m(Waka-gun,Iwate) |
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| 撮影データ(Photo data) | ①D70, ISO=500, WB晴天、F13-1/250 ②MZ-5、絞り優先モード |
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