東南アジアを代表するシジミチョウ、Jamides属のなかで最もポピュラーな蝶でしょう。何回見ても素晴らしいのが表翅の瑠璃色です。モルフォチョウもかくやと思わせる金属光沢で深みのある瑠璃色は一度見たら忘れられません。しかし、その最大の魅力である瑠璃色は飛翔写真を撮影しないと拝むことはできないのです。開翅するチャンスがあるのかもしれませんが、管理人はその習性を知りません。かなり小粒のこのシジミ、超広角マクロ撮影では被写体が小さくて豆粒のようになってしまうので、90mmマクロで狙いを定めました。

吸水と吸水の合間に飛行する高さはほぼ決まっていて、地上から20cm以内に限られます。したがって、置きピンの位置も決めやすく、画面内に蝶が入ってくれさえすれば何とかいける・・・・・。そう信じて、目論見通りの撮影ができたのがアップした一枚です。独特な輝きがお分かりになりますでしょうか？実物の美しさが少しはお伝えできたかと思っています。分布は広く、我国の八重山群島でも観察することができます。