ツマベニは日本国内でも観察できるポピュラーな熱帯シロチョウの一種ですが、海外遠征ではあまりいい絵が撮れていません。朝方一番の吸蜜タイムにこのシロチョウ一本に絞って狙えば、それなりの絵が撮れるのかもしれませんが、どうしてもツマベニ以外の対象に重点を置いてしまうので仕方のないことかもしれません。この個体もかなり草臥れていて、おまけに陽射しも弱くて最悪の出来ですが、ボルネオ産亜種の証拠画像としてアップしておきます。全体に黒班が発達し、前翅の濃橙色部分の面積が小さいため、♂も一見♀のように見えたりします。♀は「ベニ」色が全く消えてしまい、「ツマグロチョウ？」とも呼ぶべき個体も多いのです。
分布：東洋区全域。