およそ、東南アジアの蝶に興味を持たれる方なら一度は見てみたいアイドルとして、キシタアゲハのグループが挙げられるでしょう。もちろん私も、ボルネオ遠征旅行の目的の一つが本種の撮影でした。

　宿泊したロッジのベランダの前には、見事な赤い花（ヒギリ？）が植えられていて、シロオビアゲハやナガサキアゲハが吸蜜に訪れていました。私の願いが通じたのか、運良く１頭の本種♀が現れてくれました。抜けるような青空をバックに真っ赤な花とキシタアゲハ！夢に見たシーンが実現されたのです（写真�@）。　アゲハの撮影は、吸蜜から吸蜜へのタイミングが不規則で、高度のテクニックを要します。写真�Aは、吸蜜時を撮影するつもりが、ちとタイミングがずれてしまい、意図しない「飛翔写真」が撮れてしまいました。日本産アゲハとは別格の腹の太さに注目してください。♀もそうですが、♂の訪花シーンを撮影するのが当面の課題です。やはり、拙サイトのトップ頁を飾る写真本種を置いて他には無い。。。。そう思っています。ボルネオ・スラウェシ・北タイ各遠征で、♂は何回となく目撃していますが、いずれも高所を飛び、文字通り高嶺の花状態でただ眺めるだけの悔しい思いが続いています。