クモガタシロチョウ(Appias indra aristoxenus)♂吸水 別名：インドラトガリシロチョウ
温泉附近の林道を下っていくと、崖から滲みだした湧水が林道を濡らしている場所があり、ここに狙っていたクモガタシロチョウ♂が1頭来ておりました。新鮮な個体なので、慎重に撮影（画像①）。春先、3月頃には花吹雪が舞うが如く、このシロチョウの集団吸水が見られるとのこと。僅か1頭を撮影しながら、暫し集団吸水の様子に思いを馳せたのでした。ご覧のようにこのシロチョウ、翅を閉じると極めて地味で、路面と同化して保護色になります。丁度、ツマベニチョウ♂が閉翅で吸水している際、枯葉と見紛うのと似ている気がします。ところが、一旦、飛び立つと鮮やかな白色のシロチョウに変身します。そのギャップと言いましょうか、その変身ぶりはとても鮮やかです。
二回目に訪れた知本温泉付近で、今度は何とか4頭の吸水集団を観察できました（画像②）。台湾に到着した翌日、台風関連の雨がようやく上がった車道上に群れておりました。個体のサイズはご覧のように様々であることが伺えます。
飛翔シーンは次頁をご覧下さい。♀吸蜜シーンはこちら。
分布：インド南部、ネパール～中国南部、マレー半島～スンダランド、東はフィリピン・ミンダナオ島、北限は台湾
①D7K-34、ISO=200、F4.5-1/1000, -0.7EV
②D71K-34VR、ISO=200、F11-1/400、-1.0EV
