Neope属をきちんと撮影するには、分布を考えて、やはり中国・台湾への遠征が必須です。その中でも本種は普通種として撮りやすい仲間でしょう。恐らく樹液を求めて樹上で静止している姿だと思います。♂♀含め、表翅の「黄斑」模様は明確でなく、特に♂は濃褐色ベッタリ模様で、国産キマダラヒカゲ（N.goschkevitschii）に比較すると異様な雰囲気です。半面、裏面はキマダラヒカゲ然としております。そのため、「裏面がキマダラヒカゲの様相を呈する」特徴を勘案して、和名が「裏黄斑日蔭」になったのでしょう。しかし、考えてみれば、何となくへんてこりんな命名ですね。

分布：中国南西部・台湾