最近、日本の南西諸島産がヒメシルビアシジミとして別種扱いされたことで一躍脚光を浴びたシジミチョウです。日本本土産のシルビアシジミ（Z.emelina ）は環境省のレッドデータブックにランクインするほど貴重種扱いとなっていますが、本種ヒメシルビアは、東南アジア全域で「ちょっとした荒地」に棲む完璧な普通種であります。

ここ、香港でも他のシジミ撮影の合間に、苦もなく撮影することができました。ただ、このシジミ、裏面斑紋の変化は著しく、概ね南方に行くほど、裏面黒点は矮小化していきますので、日本本土産を見慣れた方には「シルビアだ」と断定するまでに時間がかかるかもしれません。もちろん、国産品と同様に近縁種との区別点は後翅裏面の黒点の並び方にあります。このルールはどこの地域でも変動がないので助かります。