撮影した日は、陽射しが乏しいものの、時々差し込む陽だまりにはこの日もマダラチョウが舞ってくれました。センダングサは彼らの好む吸蜜源。ウスコモンマダラ、ヒメアサギダラと共に本種も吸蜜に余念がありませんでした。明確な性標を持つマダラチョウでは、♂♀区別は容易ですが、本種は♂後翅の性標は不明瞭で、①前翅の翅形、②腹端形態以外に、③後翅内縁部の色彩と後翅全体の地色差（※）が識別方法として用いられます。アップした絵では、②ではなく、①と③で♀と判断しております。
※♂：後翅内縁部は黄灰色を帯びる
♀：後翅内縁部は後翅全体と同じ濃褐色
分布：スリランカ、インドシナ半島、マレー半島中北部、スマトラ島西部、中国南部、海南島～台湾を経て日本
