アオスジアゲハのグループ（Graphium属）も、熱帯アジアを彩る一大勢力を成すアゲハチョウです。いずれも日本産のアオスジ同様、ものすごく敏捷な飛翔です。本種は表翅の中央のみならず、その周辺にも青緑色の斑紋（小紋）を散りばめています。そのわりには、飛翔中は緑色が目立たず、日本のアオスジよりはむしろ地味な印象を与えます。裏面の地色も濃いチョコレート色のため、泥地で閉翅した状態での吸水中は本当に目立たいものです。


※左の写真も含めて、この砂地にはそれこそ無数のハエや蜂も吸水に訪れており、蝶の吸水写真を撮影したコマには必ず蜂の飛翔写真が写しこまれてしまいます。この場合も「ミツバチ？の鮮明な飛翔写真」が撮影できました（^^）


分布：　西はインドから東はソロモン諸島まで。南はオーストラリア、北は台湾まで。日本（南西諸島）では基本的に迷蝶扱い。