東南アジアを代表するシジミチョウ、Jamides属のなかで最もポピュラーな蝶でしょう。何回見ても素晴らしいのが表面の瑠璃色です。モルフォチョウもかくやと思わせる金属光沢の瑠璃色は一度見たら忘れられません。暗い林内の木漏れ日を浴びながら、キラキラ輝く小さなブルーはアジアが誇りとしていい眺めだと思います。もちろん翅を閉じた状態では、自慢のブルーは拝めません。裏面のウラナミ模様も美しい（写真�@）のですが、ゴマンといるJamides属のこと、裏面の波模様をきちんと解読可能なプロフェッショナルだけが、彼らを同定できるわけです。管理人はまだ幼稚園レベルなので、ルリウラナミとシロウラナミの区別がやっと・・・の有様です。

さて、林道を歩いていると葉上にキラリと光るブルーを見つけました。すぐに「ルリウラナミ」と確信しましたが、どうも様子が変です。可哀想に、鳥の攻撃にあったのでしょうか？後翅がねじれて、静止した状態で表面が露出していたのです。妙なヤラセ写真風の生態写真になってしまいましたが、この蝶の魅力が感じ取って頂けると思います（写真�A）。きちんとした開翅写真を撮影できたら、またご紹介したいと思います（翅表のブルーを写しこんだ北タイ産飛翔写真はこちら）。