東南アジアで普通に観察できるシジミチョウのなかで、最小サイズはこの蝶と言ってもいいのではないでしょうか？シンガポールで初めてこの蝶に出会った時は、「こいつか？聞きしに優るミニチュアサイズだな」との思いがありました。その時は撮影の優先順位からはずれたため、今回、タイで初めてじっくり撮影にトライしました。90mmマクロを取り出し、通常のシジミ撮影のつもりで接近するとレンズの拡大率が低下したのではないか？と錯覚するほどのおチビさんです。小指の先ほどのシジミは指の太い欧米人には展翅し難いのか？欧米の図鑑で図示された本種の標本は必ず変形したり、きちんとした標本写真は少ないようです。

　砂地を訪れると、文字通り、蠅が群れ飛ぶようなイメージで集団吸水しています。ゴルフボール程度の泥の塊に10頭ほど群がっている様子はそれなりに壮観です。